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教育

学生からの声

博士課程3年 塚田 啓道電子科学研究所 複雑系数理研究分野

数学を用いて脳の機能を数理モデルで解釈する研究。
実験系の研究室との共同研究も行い、現象を見ながら理論と向き合うことも。

電子科学研究所 計算論的生命科学研究分野【白熱し、時間延長になることもある研究打合せ】
電子科学研究所 計算論的生命科学研究分野【白熱し、時間延長になることもある研究打合せ】

私の所属している複雑系数理研究分野(津田研究室(当時の名称は、計算論的生命科学研究分野))では,非線形現象に注目し,自然を理解することを目的とした研究を行っています.主として,数学やコンピュータを用いて研究を行っていますが,実験系の研究室との共同研究も行っており現象を見ながら理論と向き合うことが出来ます。
私が現在携わっている研究は,脳の機能を数理モデルで解釈するというものです.人間が認知活動等を行うとき,脳内では様々な周波数の脳波が観察されます.脳内ではこのようなニューロン集団の振動現象を情報処理に役立てている可能性があります.この振動現象が人間の注意や認知,記憶にどのような影響を及ぼすか?脳内の解剖的な構造をベースに数理モデルを組み,シミュレーションすることにより,脳の機能的側面を理解できないか挑戦をしています.

多分野の研究者・実験者と交流ができ、複数の観点から研究に取り組める。研究室では毎年合宿があります。北大キャンパスは充実した毎日が過ごせます。

電子科学研究所 計算論的生命科学研究分野【李研究員による発表の様子】
李研究員による発表の様子

我々の研究室では様々な共同研究の実験者と交流ができ,理論と実験の両方の観点から研究に取り組むことができます.研究テーマは各自の個性と興味を尊重して,アドバイスをしてくれるので,テーマは多岐に渡りますが,本当にやりたいことを研究することができています.学生の中には,魚好きで魚の脳の機能を調べたいと理論の研究室にも関わらず,実験を自ら計画し研究を進めた人もいました.その他,我々の研究室では自主性が重んじられており,興味のあるテーマを見つけると,様々な人が勉強会やゼミを立ち上げ,みんなで理解を深め合っています.多いときには一週間すべてゼミで埋まってしまうこともあります。
また、毎年夏には研究室のメンバーで道内に合宿に行きます.道外から来た人にとっては絶好の北海道旅行の機会.一般的な観光スポットに立ち寄ることもありますが基本的には未経験の場所に行けると思います.登山を楽しんだりみんなで船酔いしたりと和気藹々とした合宿が印象に残っています。
12条の電子研は銀杏並木の直ぐそばで学外や中央食堂にも近くお腹が空いたら直ぐに買い出しに行くことが出来ます.13条門から出て直ぐにある味処Fのカツ丼は絶品です.(いつもお世話になってます)
他研究室との交流としては,年に数回,スポーツイベントとして卓球やテニス,ボーリング,ソフトボールそして北海道と言えば食ということで,ジンパ(ジンギスカンパーティ)などが行われています.これらのイベントを通し教員と学生,事務の方々が研究室をまたいで交流しています.

2011年3月24日掲載

博士研究員 横田 幸恵電子科学研究所 グリーンフォトニクス研究分野

薬学部出身、はじめて接する原理と実験の数々。
教授や研究者のサポートのもと、研究者としての生き方を学んだ6年間。

電子科学研究所 極限フォトンプロセス研究分野【研究室旅行(修士1年の頃)】
研究室旅行(修士1年の頃)

私は、修士課程、博士課程そして博士研究員の計6年間電子科学研究所グリーンフォトニクス研究分野(当時の名称は、極限フォトンプロセス研究分野)に所属しておりました。学部時代は徳島大学の薬学部に所属していましたので、修士課程に入学した頃はクリーンルームでの半導体微細加工技術を用いた金属ナノ構造の作製やラマン散乱計測などすべてが初めてのことばかりでした。
当初は表面増強ラマン散乱やプラズモン共鳴について何一つ知らなかった私ですが、三澤先生や上野先生にご指導していただきまして、「制御された金属ナノ構造空間を用いた表面増強ラマン散乱に関する研究」という博士論文を執筆し、博士(情報科学)を取得することができました。研究室では日々研究に打ち込むことのできる環境が整っているだけでなく、博士研究員の方も多く在籍されておりましたので、三澤先生をはじめ研究者としての生き方を間近で学ぶことができました。

電子研には幅広い分野の先生が所属し、分野横断の研究機会に恵まれています。

電子科学研究所 極限フォトンプロセス研究分野【電子科学研究所一般公開(博士研究員の時)】
研電子科学研究所一般公開(博士研究員の時)

また、修士課程入学当初からグリーンフォトニクス研究分野の居室及び実験室は、ナノテクノロジー研究センターにございましたので、電子科学研究所内(=研究所移動前の北12条建屋)に初めて足を踏み入れたのは、6月の大学祭とともに開催される電子科学研究所の一般公開の時でした。その時に初めて化学や物理だけでなく、生物や数学など幅広い分野の先生が所属していることを知りました。その後、講演会や電子科学研究所主催の国際シンポジウムなどを通して、他研究室の先生方の研究や幅広い分野について勉強する機会を得ることができました。また、電子科学研究所の親睦会の一つであるジンギスカンパーティにも何度か参加させていただきました。他の先生方のいつもとは異なる面もうかがい知ることができ、非常に楽しい時間を過ごすことができました。
グリーンフォトニクス研究分野は、情報科学研究科生命人間情報科学専攻の協力講座の一つでもありますので、研究室には情報科学研究科の学生として所属しておりました。今思い返しますと、三澤研究室での素晴らしい研究生活とともに、学生の時には情報科学研究科と電子科学研究所の両方の良いところを経験することができたのではないかと思います。

2011年3月31日掲載
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