第4回スマート分子研究室講演会

• 講師：東邦大学理学部先進フォトポリマー研究部 特任講師青木健一先生
• 講演題目：「分子集積による光重合／光架橋反応の高性能化」
• 日時：平成23年3月11日（金）10時00分～11時00分
• 場所：電子研新棟1Ｆ 会議室

青木先生は、光反応性高分子（もしくは重合組成物）であるフォトポリマーの格段の高性能化を目指して次世代型先進フォトポリマー材料の創製に関する研究をされています。最近、デンドリマーの末端に、重合性部位や塩基増殖性部位などを導入して官能基を分子末端に局所的に濃縮し、化学反応性を格段に向上させ、高効率な光物性変化を誘起することに成功されました。さらに、従来の手法とは違って煩雑な精製工程が必要ない、「多段階交互付加法」という新規なデンドリマー合成法を提案されています。その他、ジアセチレンモノマーを予め重合可能な位置に自己集合させてから重合反応を起こす自己組織重合の研究にも取り組んでいます。今回の講演では、次世代型先進フォトポリマー材料に関する先生の最近の研究成果を中心にお話いただきます。多くの方々の参加と活発なディスカッションを期待します。

なお、青木先生は、電子科学研究所が参画している「物質・デバイス領域共同研究拠点」事業の共同研究の為に３月１０日、１１日の間来所されています。