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水溶性ポルフィリンと光線力学療法への応用

掲載日:
講演会
講師 保田 昌秀 先生
(宮崎大学工学部 教授)
日時 平成24年12月20日(木) 16:30 ~ 18:30
場所 電子科学研究所 新棟1階 セミナー室1-2
講演要旨

水溶性ポルフィリンは、光線力学療法(PDT)、光殺菌等の医療・生化学分野で注目されている物質である。ポルフィリンの水溶化はイオン性基をポルフィリン環に置換する方法が一般的であるが、我々は、入手容易なテトラフェニルポルフィリンのリンおよびアンチモンの5価錯体の軸配位子に、中鎖アルキル基あるいはポリエチレングリコール基、アルキルピリジニウム基、グリコシル基などの水溶性基を導入する方法を採っている。今までに、酵母菌、ヒト血清アルブミン(HSA)および人工リポソームをモデル細胞とする細胞吸着実験、PDT実験などを行っている。その結果、PDT活性を持つポルフィリンは水溶性だけでなく脂溶性も持つことが重要であることが明らかになっている。また、高原子価金属ポルフィリンは、酸素へのエネルギー移動増感による一重項酸素発生だけでなく、電子移動増感機構によるアポトーシスが可能になることも分かってきている。本講演では、水溶性ポルフィリンの合成および光線力学療法への応用についての研究を紹介する。

上記のとおり講演会を開催致しますので、皆様奮ってご参加下さい。
  • 主催: 北海道大学電子科学研究所
  • 共催: 日本化学会北海道支部
連絡先
北海道大学 電子科学研究所
分子光機能物性研究分野
太田 信廣
TEL:011-706-9410(内線9410)

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