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講演会
電子科学研究所学術講演会 兼 数学連携研究センター講演会
講師 | 多賀 厳太郎 教授(東京大学大学院教育学研究科) |
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日時 | 平成25年12月19日(木)16:00–17:00 |
場所 | 北海道大学電子科学研究所 セミナー室1-3 |
演題 | ヒトの脳と身体の初期発達における自発活動 |
講演要旨 |
ヒトの脳と身体の初期発達に関して、3回の革命的な変化があると考えられる。第一に、胚子・胎児期には、脳回や白質線維等の基本的な構造が形成される。第二に、出生後、シナプスを介した機能的ネットワークが急速に形成され、外界と相互作用しながら基本的な知覚や運動の機能が発現する。第三に、1歳ごろに、移動や言語能力が発現するとともに、経験に応じた個性化が進行する。 近年、こうしたヒトの初期発達における諸現象の一部が、MRI やNIRS 等のニューロイメージングや行動計測の手法を用いて、実証的に明らかにされてきた。本講演では、出生後の乳児の脳の機能的ネットワークの発達と、睡眠・身体運動・視知覚・言語・学習等の行動の発現に関わる研究を紹介する。特に、発達過程を、自発的な活動のダイナミクスの生成とその発展という観点から議論する。 |
参考文献 |
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主催 | 電子科学研究所学術委員会 |
共催 | 数学連携研究センター |
問い合わせ先 | 北海道大学電子科学研究所 小松崎民樹(内線9434) |