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生物を倣い、材料から習う 〜細胞透過性人工タンパク質の創製〜

掲載日:
講演会
講演者 佐野 健一 先生 (日本工業大学 創造システム工学科 准教授)
タイトル 生物を倣い、材料から習う 〜細胞透過性人工タンパク質の創製〜
日時 平成26年10月2日(木) 16:00 – 17:00
場所 北海道大学電子科学研究所 セミナー室 1-3
概要

生体模倣、いわゆるバイオミメティックスと呼ばれる研究が再び注目を集め出している。生物が、数十億年に及ぶ時間をかけて行った進化の結果を、工学に応用するのだが、単純に生物を真似するだけでは自ずから限界がある。そこで我々は、生物を倣うことからはじめ、さらに材料が生物に及ぼすさまざまな影響から学ぶというアプローチで研究を進めてきた。

我々は、アスベストやカーボンナノチューブといった無機の材料が示す構造的・力学的特徴と細胞との相互作用に着目し、これらの材料が示す特徴を模倣するような人工タンパク質を作製した。驚くべきことに、この人工タンパク質は、既知の細胞透過性ペプチドの1/10〜1/100の濃度で充分な効果を示した。また、この人工タンパク質を改変し、細胞透過性を評価したところ、構造的・力学的特徴が、細胞透過性に与える影響が明らかになりつつある。 現在、取り組んでいる他の課題と併せて紹介したい。

主催 北海道大学電子科学研究所
共催 物質・デバイス共同研究拠点、高分子学会北海道支部
連絡先 電子科学研究所 生体分子デバイス研究分野
三友・新倉・居城 (内線9344)
E-mail: mitomo@poly.es.hokudai.ac.jp
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