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レーザー誘起パルスX線発生に対する表面プラズモン共鳴の寄与: 在台北新的研究室啟動

掲載日:
講演会
講演者 畑中 耕治 (台湾中央研究院應用科學研究中心 副研究員)
タイトル レーザー誘起パルスX線発生に対する表面プラズモン共鳴の寄与: 在台北新的研究室啟動
日時 2014年11月21日(金) 10:30–11:30
場所 電子科学研究所 1階 セミナー室 1-3
概要

高強度フェムト秒近赤外レーザーパルスを集光すると、強光子場(1PW/cm2程度)と対象試料との相互作用の結果パルスX線が発生することが知られており、その機構解明をめざした取り組みだけでなく、実験室レベルでの時間分解測定用パルスX線光源としての利用が進められている。これまでに筆者を含む研究グループでは、塩化セシウムなどの電解質水溶液を対象試料に取り上げ、X線発生に対する溶質の原子番号、レーザーチャープ、偏光、プレパルス照射の効果を明らかにしてきた。近年では金ナノコロイド水溶液を対象試料として取り上げ、表面プラズモン共鳴効果の観点からパルスX線発生機構に関する議論を試みられている。母液とする塩化金酸水溶液の場合と比較して、直径30nmの微粒子で構成される金ナノコロイド水溶液を試料とした場合では、X線強度が800倍程度に増強することを見いだしている。講演では、X線強度の金微粒子の粒径サイズ依存性の結果をもとに議論を進めるとともに、台湾中央研究院における研究室立ち上げの現状を紹介したい。

連絡先 北海道大学 電子科学研究所 光システム物理研究分野 藤原英樹、笹木敬司 (内)9395
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