物質デバイス共同研究拠点講演会（兼アイデアセミナー）

インフルエンザは、毎年大規模な流行により多くの人間が命を落とす疾病である。その原因となるインフルエンザウイルスは、非常に変異しやすく周期的に世界的な大流行（パンデミック）を引き起こしている。このパンデミックが発生してしまうと数十万から数百万の人の命が奪われると言われている。そのため、インフルエンザウイルスの迅速かつ簡易で高感度な検出法が求められている。今回我々は、微小なドロップレットアレイを利用し、インフルエンザウイルス1粒子で検出出来る検出法を開発した。本方法を用いれば、10PFU/mlとPCR並の高感度と検出まで2.5分という高速検出も達成した。これ以外にも、インフルエンザウイルスを1粒子で検出することで分かってきた結果に関して報告する。

田端先生は野地先生が代表を務めている革新的研究開発推進プログラム（ImPACT）「豊かで安全な社会と新しいバイオものづくりを実現する人⼯細胞リアクタ」において、野地先生とともに、中心的な役割を果たしている若手研究者です。ご興味ありましたら是非ご参加くださいますようよろしくお願いいたします（小松崎）。

F1-ATPase is an ATP-driven rotary motor protein that converts chemical energy from ATP hydrolysis into mechanical rotation of the rotor subunit against the surrounding stator ring. An unique feature that discriminates F1-ATPase from other molecular motors such as myosin and kinesin is the high reversibility of chemo-mechanical coupling. Extensive single molecule analysis as well as structural studies have been conducted on F1-ATPase. However, there are still unresolved issues on the energy-conversion mechanism of F1-ATPase. In this talk, I will update our recent advancements that give some insights on two remaining issues; one is on timing of an reaction product of ATP hydrolysis, inorganic phosphate and the other is on torque transmission mechanism.