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第63回北大MMCセミナー

掲載日:
講演会
開催日:
日時 2016年11月11日(金)14:30~16:00 ※通常と時間が異なります。
場所 電子科学研究所 中央キャンパス総合研究棟2号館 5F北側講義室(北12条西7丁目)
講演者 石渡哲哉(Ishiwata)
所属等 芝浦工業大学(Shibaura Institute of Technology)
タイトル Delay-induced blow-up in a limit-cycle oscillation model: mathematical and numerical analyses.
概要 時間遅れはシステムを不安定化させることもある(delay-induced instability)し、不安定なシステムを時間遅れを含む制御をいれることにより安定化させることができることもあり、システムの”安定性”という観点からはいろいろな側面をもつ。一方、数理モデリングの観点からは、本来は微少なタイムラグを含むものの、ほぼ同時であるので無視して扱うことも多いと考えられる。ここでは、delayのない系においては解の爆発などは起きず、極めて安定な系を考え、そこにdelayを入れることにより方程式系の性質がどのように変るかについて考察する。 セミナーでは、ある典型的な2次元上のリミットサイクル振動子を考える。このモデルにあるdelayの効果を与えると、任意の正の時間遅れに対して爆発する解があることが示されたので報告する。また、時間遅れを含む爆発問題に対する数値計算方法の提案、および、その方法による数値爆発時刻の爆発時刻への収束性などの結果についても報告する。また、爆発解や非爆発解の様相などについての数学的考察や数値計算からの予想などを報告する。 なお、本研究は、三木勝博氏(芝浦工業大学大学院修了生)、石渡恵美子氏(東京理科大学)、中田行彦氏(島根大学)との共同研究である。
主催 附属社会創造数学研究センター
連絡先 北海道大学電子科学研究所 附属社会創造数学研究センター 人間数理研究分野 長山 雅晴 内線: 3357 nagayama@es.hokudai.ac.jp
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