掲載日:
講演会
開催日:
日時 | 2017年7月3日(月) 16:30 – 18:00 ※通常と曜日が異なります。 |
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場所 | 電子科学研究所 中央キャンパス総合研究棟2号館 5F北側講義室(北12条西7丁目) |
講演者 |
岩本 真裕子
Mayuko Iwamoto
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所属等 |
島根大学
Shimane University
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タイトル |
生物に見られる比率調整制御
Basis of Self-organized Proportion Regulation Resulting from Local Contacts
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概要 | 生物の群れでは、細胞性粘菌における細胞分化のプロセスから、ヒトのグループにおける社会的ジレンマの状況まで、リーダーの存在無しに個々が全体的な状況を認識しているかのように、さまざまな役割またはモードを変更し全体の比率調整を行う場面が見られる。本研究は、個体間の局所的な相互作用から集団行動を制御している比率調整の基盤メカニズムを解明することを目的としている。我々の理論では、このメカニズムにおける個人の最も本質的な行動は、他人と接触しているときに情報を共有することによって、内部モードを変えるということである。我々が提唱したシンプルなモデルは、グループサイズや全体密度などのグローバルな情報に対応した適応制御には、その情報を伝達するリーダーの存在は必要なく、局所的な接触における非対称性が不可欠であることを示している。本講演では、生物の比率調整の実験結果と我々の理論について比較し議論する。 |
主催 | 附属社会創造数学研究センター |
連絡先 |
北海道大学電子科学研究所 附属社会創造数学研究センター 人間数理研究分野 長山 雅晴 内線: 3357 nagayama@es.hokudai.ac.jp |
その他 | 北大MMCセミナー |