掲載日:
講演会
開催日:
日時 | 2017年7月13日(木)16:30 – 18:00 |
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場所 | 電子科学研究所 中央キャンパス総合研究棟2号館 5F北側講義室(北12条西7丁目) |
講演者 |
田中 吉太郎
Yoshitaro Tanaka
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所属等 |
北海道大学
Hokkaido University
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タイトル |
ネットワークシステムから導出した合成積に基づくパターン形成に対する数理的なアプローチ
The theoretical approach for pattern formations based on the convolution kernels in the networks systems
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概要 | 近年,様々な分野で非局所相互作用が注目を浴びている.非局所相互作用は生物の移動の遷移確率や,タンパク質や遺伝子のシグナル伝達等のミクロな情報の縮約として導入されている.非局所相互作用は,空間大域的に影響を与えるので,発展方程式中で適当な積分核との合成積として記述される.非局所相互作用の利点は,積分核の形がわかれば,数値計算からどのようなパターンが形成されるのか簡単に調べられる点である.一方,実際の実験においては,主要な因子と,その間にある局所的な相互作用及び,移動に関する拡散性の性質が検出することができる.その実験結果は,よくネットワークとして記述される.これらの背景を踏まえて,私たちは,拡散性の性質を含む任意のネットワークシステムから,積分核を導出する方法を構築した.この方法から,非局所相互作用が自然と導出され,平衡点回りの不安定化のモードがその積分核に一致することが示される.本発表では,この方法を説明し,導出した積分核からどのようなパターンが得られるのかを数値計算より示す. |
主催 | 附属社会創造数学研究センター |
連絡先 |
北海道大学電子科学研究所 附属社会創造数学研究センター 人間数理研究分野 長山 雅晴 内線: 3357 nagayama@es.hokudai.ac.jp |
その他 | 北大MMCセミナー |