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触知覚とその記憶の定着に関わる皮質間回路活動

掲載日:
講演会
開催日:
日時 平成30年5月10日(木) 10:00 – 11:00
場所 電子科学研究所 1階 セミナー室1 – 2
講演者 村山正宜 博士
所属等 脳神経科学研究センター 触知覚生理学研究チーム
タイトル 触知覚とその記憶の定着に関わる皮質間回路活動
概要

脳内における皮膚感覚の知覚(触知覚)メカニズムには未だ不明な点が数多く残っています。例えば、脳内のどの回路が知覚に関連するのか、回路間での情報の流れおよびどの神経活動が知覚の内容を表すのか等はまだ解明されていません。近年、我々は光遺伝学的手法を用いた回路操作により、触知覚に必須な脳回路の同定に成功しています。この回路を選択的に抑制すると、マウスは 正確な触知覚が得られません。例えば、ツルツルした床とザラザラした床とを区別できなくなります。また我々は、この回路が睡眠中にも活性化することを発見しています。ノンレム睡眠(深い眠り)中にこの回路を抑制すると、触知覚の記憶が阻害されます。本講演ではこれら知見の概要を紹介するとともに、触知覚のセントラルドグマの解明に向けた取り組みを紹介します。

Manita et al., Dendritic spikes in sensory perception. Frontiers in Cellular Neuroscience, 11(29) (2017)

Miyamoto et al., Top-down cortical input during NREM sleep consolidates perceptual memory. Science, 352(6291):1315-8 (2016).

Manita et al., A Top-Down Cortical Circuit for Accurate Sensory Perception. Neuron, 86(5):1304-16 (2015).

主催 電子科学研究所学術交流委員会 ニコンイメージングセンター
共催 先端バイオイメージング支援プラットフォーム (ABiS)
連絡先 北海道大学 電子科学研究所 光細胞生理研究分野
榎木亮介
(011-706-9362)
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