掲載日:
講演会
開催日:
日時 | 2022年1月25日(火) 14:00 – 15:00 |
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場所 |
北海道大学 電子科学研究所 中央キャンパス総合研究棟2号館5階 講義室
※セミナーご出席の際は必ずマスクの着用をお願いします。 ※体調のすぐれない方、当日自宅での検温で37.5℃以上または平熱+0.5℃以上の方は出席をご遠慮願います。(ご入室の際にも検温をさせて頂きます。) ※換気のため一部窓を開けて開催します。必要に応じて上着・膝掛けなどをご用意ください。 |
講演者 |
榊原 航也 SAKAKIBARA、Koya |
所属等 |
岡山理科大学 Okayama University of Science Lecturer |
タイトル |
バイドメインモデルにおけるフロント解とパルス解の漸近挙動
Asymptotic behavior of front and pulse solutions in the bidomain model
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概要 |
心臓の電気生理学的異常のメカニズムを調べるために,心筋の数理モデルに基づいた数値シミュレーションが盛んに行われている.細胞膜内と膜外の両方を扱い心筋組織の電気的動態を記述するのがバイドメインモデルである.本講演では,Allen–Cahnあるいは FitzHugh–Nagumo型の非線型性を持つバイドメインモデルに対して,フロント解とパルス解の漸近挙動を詳細な数値計算を通じて調べる.特に,バイドメインAllen–Cahn方程式では,不安定なフロント解からのHopf分岐としてジグザグ状のフロント 解が現れ,その形状がFrank図形を用いた議論により説明できること,また,パラメータに依存して,Hopf分岐が超臨界か亜臨界かが変わりうることを示す.さらに,バイドメインFitzHugh–Nagumo方程式では,パラメータに応じて,不安定なパルス解がジグザグ状になったり消滅したりすることも示す.本講演の内容は,奈良光紀氏(岩手大学),俣野博氏(明治大学),森洋一朗氏(ペンシルベニア大学)との共同研究に基づくものである. |
連絡先 | 北海道大学 電子科学研究所 附属社会創造数学研究センター 人間数理研究分野 |
その他 | 北大MMCセミナー |