第125回北大MMCセミナー

※セミナーご出席の際は必ずマスクの着用をお願いします。

※体調のすぐれない方、当日自宅での検温で37.5℃以上または平熱+0.5℃以上の方は出席をご遠慮願います。（ご入室の際にも検温をさせて頂きます。）

※換気のため一部窓を開けて開催します。必要に応じて上着・膝掛けなどをご用意ください。

標準的な数値解析では，数値解法に対して漸近評価など定性的な評価を行うことが多い．一方で，定量的な評価を行う場合には，大きなコストを要したり，過大な評価になることが少なくない．連立一次方程式や微分方程式に対する数値計算の誤差（や，より広い意味で計算の不確実性）は本来決定論的なものだが，近年，これを確率統計的に扱う研究が注目されはじめている．このような研究は，なるべく小さいコストで，小さな確率で外れる可能性はあるが過大でも過小でもない（言うなれば，「不確実性のスケール感を適切に捉えた」）定量的評価を目指すものである．本講演では，以上の文脈の近年の進展について紹介したい．