掲載日:
講演会
開催日:
日時 | 2024年6月6日(木) 16:30 – 18:00 |
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場所 |
北海道大学 電子科学研究所 中央キャンパス総合研究棟2号館5階 講義室 ※当日、体調のすぐれない方は出席をご遠慮願います。 |
開催方法 |
ハイブリッド(オンラインのみ要事前登録) オンライン参加申込はこちら |
講演者 | 小山 宏史 / Hiroshi Koyama |
所属等 |
基礎生物学研究所 National Institute for Basic Biology |
タイトル |
ライブイメージングデータを用いた細胞間相互作用の力の推定と胚の形態との関係 Live imaging-based force inference of cell–cell interaction and its relationship to embryonic morphologies |
概要 |
多細胞組織の形態形成において、メカニカルな力は必要不可欠な要素である。例えば、細胞間の接着等によって生じる力は、細胞選別現象などを説明する中心的な要因である。細胞間の力を表す方法として、2体間ポテンシャルが知られており(i.e., 細胞間の距離に依存した引力・斥力)、それを仮定したシミュレーションの研究事例は数多くある。しかし、実際の多細胞組織で2体間ポテンシャルを計測した事例はなかった。我
々は、顕微鏡画像にシミュレーションモデルをフィッティング(データ同化)させることで、細胞間の引力・斥力を時空間的に推定する方法を開発
した。マウスや線虫の初期胚に適用したところ、2体間ポテンシャルが明瞭に検出できること、ポテンシャルのプロファイルの組織・細胞種間での
相違が組織全体の形態をも規定していることを発見した。細胞間相互作用というローカルルールが、組織形態というグローバルな秩序を決めうることが明らかとなった。
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共催 | 学術変革領域研究(A) 「マルチモデルECM」 |
連絡先 | 北海道大学 電子科学研究所 附属社会創造数学研究センター 人間数理研究分野 |
その他 | 北大MMCセミナー |